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 検索してたらリーピチープがドリアドに歌ってもらった子守唄を見つけました!
 やっぱり瀬田さんの翻訳はステキです。
 古風なのに子供向けの文章が書けるなんて、爪の垢をいただきたいくらいです。。

Where sky and water meet,
Where the waves grow sweet,
Doubt not, Reepicheep,
To find all you seek,
There is the utter East.

空と海おちあうところ、
波かぐわしくなるところ、
夢うたがうなリーピチープ、
もとめるものを見つけるは、
ひんがしのいやはての国。

 リーピチープの方が某アーサー王伝説のランス○ットなどよりよっぽど立派な騎士道精神を持っていると思います。ネズミだけど。
 心正しい騎士だけが探求の末に求めるものを発見できる、という「朝開き丸 東の海へ」のストーリー展開は英国の王道なんでしょうかねえ?


 ナルニア国物語は明らかな勧善懲悪の物語で、キリスト教色が色濃く、そういった意味では私が好きになれないタイプの話です。
 「馬と少年」が一番好きだと書きましたが、ナルニアの敵国カロールメンに対する描き方はあまりに酷い。
 しかもカロールメン世界がどう考えてもアラビアやらトルコやらの「ヨーロッパから見た東方世界」をモチーフにしていることがありありと分かるのが気分が悪いところです。
 カロールメンの神・タシとナルニアの創造者アスランを同一のものとした考え方はなるほどなあと思わされましたが、それでもタシ神を邪神として括ってしまうのもどうかなと。
 それでもこのシリーズに深く感じ入るところがあるのは、全編に貫かれた王とは何か?という考え方にあるように思います。

「はげしい攻め戦ではいつも先頭に立ち、必死の逃げ戦ではいつもしんがりをつとめ、そして国内に飢きんがあれば(つまらぬことがつづく年にはよくあることじゃが)、国民のだれよりも貧しい食べ物を食べながらも、だれよりもりっぱな衣服を着てだれよりも大声で笑ってみせる、これが王というものじゃ。」

 というのがアーケン国のリューン王の言葉なのですが、なんというか、刷り込まれました。
 だから責任のある仕事なんて絶対したくないと胸に誓ったわけですが。
 八千穂は最後の要件を満たせない未熟者です。

 どのような規模の組織であれ、リーダーと呼ばれるならば全部背負う覚悟を持っていただきたい。
 最近の政治的リーダーには求めても無駄というものかもしれませんが……
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