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 外書の時間に聞いた面白いお話です。

 昔々の中世イギリスでは、新石器時代の遺跡の数々は悪魔崇拝の象徴のように思われていたらしいです。
 エーヴベリー(Avebury)もそういった巨石遺跡の一つなのですが(ストーンヘンジと同じ世界遺産です/先生曰く、「焼き鳥でいうとストーンヘンジがタレでエーヴベリーが塩」/どうして焼き鳥なんでしょうかねえ)、十四世紀、ある一人の怪しいおっさんゲフフン!悪魔祓いさんがこの地方を訪れたのだそうです。
 この頃の悪魔祓いという職業は、床屋と医者と悪魔祓いを兼業しているようなものだったとか。
 確かにヨーロッパの方の床屋は簡単な手術を行いますし、中世の宗教概念からいくと医者も悪魔祓いもごっちゃみたいなものですしねえ。
 そんなわけでこのおっさんは早速エーヴベリーにそびえ立つ多くの巨石に目をつけます。
「これは悪魔の仕業に違いない! すぐに人々の目に留まらないようにしなければ!」
 そうはいっても身の丈をはるかに超える馬鹿でかいシロモノです。
 身一つで砕けるわけも無く、持ち運べる筈も無かったので、おっさんは地道に石を下から掘り出し、倒してしまうことにしました。
 しかし……なんということでしょう!
 おっさんは必死で穴を掘るあまり、石の倒れてくる方向を考えることを忘れていたようです。
 あとはお察しの通りです。。
 二十世紀にエーヴベリーの倒れた石を復元した郷土史学者さんが、石の下から彼の骨と遺品を発見したのだとか。
 ハサミ(床屋さんですからね)、ランセット(お医者さんですからね)、コイン三枚(これによっておっさんの生きた時代が分かります/それにしても貧乏だったのでしょうか)などの遺品は、今現在、エーヴベリーの資料館に展示してあるらしいです。
 ていうか、二十世紀になるまで誰も助けてやらなかったんですね……
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