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 本日の民俗宗教についての授業でのお話。

『西日本の各地において、「虫送り」の儀礼の中で送られるものとして祀られる藁製の人形をしばしば「サネモリサマ」と呼ぶ。
 これは平氏の武将として戦った斎藤実盛が稲につまづいたところを討ち取られ、その恨みから害虫に変わったという伝承があるためである。
 しかし本当のところは、サイトウサネモリという「サ=穀霊」の音を冠する名前であるために、そのように言われているようである』

 とのことでした。
 成る程、そういう考え方をするのか、と思ったのも束の間、師曰く。

『広島ではこの藁人形を尼子の霊だとすることもある』

 ……って、いくら敗者だからって尼子氏を害虫扱いですか!?
 地元の方なのでちょっぴり悔しい。むしろ酷い。
 最早サの字なんて一文字も入ってませんよ!
 と思ってちょっと調べましたら、以下のような文章を発見。


【虫送り】
 かつてウンカやニカメイチュウなど稲にとりつく害虫を村から追い出すための「虫送り」の行事がありました。関西ではサネモリ(実盛=稲の虫)送りともいい、いまはかなりすたれているが、それでも観光化して保存されていたり、最近は復活させるところもあります。
 虫送りは村中で松明をともし、藁で作ったサネモリ人形を先頭に(実物の害虫を芋の葉や藁づとに入れたりする地方もある)、鐘や太鼓を鳴らし囃しながら田んぼの中のあぜ道を練り歩き、村はずれまで送ります。送る場所は一定していて、いまでも鐘送り場、虫追り塚、虫の山、ウンカの森、虫送り峠などの地名が村々の境に多くあり、青森県五戸町の虫追塚はじめ、高知県南国市の虫塚など大字小字としても各地に残っています(柳田国男「神送りと人形」ほか)。
 行事の呼び方も地方により虫祭り(岩手県遠野)、虫落とし(九州)その他ウンカ送り、アマコ追い、テンノコムシなどさまざまで、行事の日も六月から七月にかけていろいろです。練り歩くときの囃し言葉も「ウンカの神送れ」(長野県)とか「なに虫送ればごじりむし送るわ」(新潟県)、「実盛さんはゴショライ、稲の虫はおともせ」(兵庫県)などなど。
 稲の虫を実盛というのは、「イナゴは戦死の強者の怨恨の化するところ」という古い中国の思想があり、日本でも非業の死を遂げた霊が浮遊霊となり害虫化したとする考えがあって、平安末期、加賀篠原の戦いで非業の死を遂げた斎藤別当実盛の霊が害虫になったとの故事によっています。


 戦死の強者……うん、強者と認識されていただけ……(涙を飲む)
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 無双やらBASARAにハマってからハマらせた友人たちと「千利休が出るとイイヨ」「堺の商人が欲しい」などと参戦キャラを好き勝手に予想しては「武器は熱湯で」「茶杓で」「茶道の心はわびさびなり! とか叫ぶんだよ」などとアホなキャラクター化をしていたのですが、ふと「日本神話で無双とかのアクション作ったらどうなるかなあ」と思ってしまったので、やってみた。
 冗談が分かる方大募集です。



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